基本技でありながら、オンボディ(体幹で回す)フーピングのなかでも難易度の高いチェスト(胸回し)。
胸だけを回すこの動きを実現するのには、背骨の柔軟性と筋力が欠かせません。なおかつ他の部位は分離させ止めたまま、胸郭のみを高速で回転させつづけるという、機能的には非常に高度な運動です。
チェストのやり方
まずはフープなしでの「チェストサークル」から始めます。
1.胸を前後させる。
2.正中線を軸に、胸を左右パタパタ
3.1と2の動きを合体させて、胸で小さな楕円を描く
4.わきの下の高さで、フープを回します。
1と2に加えて、ダンスのボディアイソレーショントレーニングでもおなじみの「胸の左右スライド」を練習されてもよいでしょう。
ポイント
- 習得段階では大きめ重ためのフープを使う。でこぼこタイプは絶対に使わない。
- 呼吸は止めない。
- 胸以外の部位が動いてしまう方は、動画のように床に膝をついた状態を試してください。膝をつくことで下半身の動きが抑制され、チェストサークルがやりやすくなります。
- フープの回転速度に体がついていけないうちは、自分もフープと同じ方向に回転しながら行うと、相対速度が落ちる&遠心力が増すためにフープが安定しやすくなります。
チェストを含むオンボディフーピングは習得に時間がかかります。ですが、少しずつでもコツコツと地道に練習を積み重ねていくと、かならずできるようになります。
呼吸は止めず、前後左右のバランスを大切に、滑らかな円をイメージして動きましょう。